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まあ座れや、よっこらしょい党

過去話やゲーム話、日記などを書こうかと思います

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中二病の恋心 その10

前回からの続き




Cさんをザナルカンドに連れて行くと言った俺は、返された
言葉に驚愕した。



Cさん「ザナルカンド?なにそれ」


まあ、当然こうなるわけだ。女子中学生がザナルカンドという
街を知っているかと言われたら、ほぼほぼNOだろう。


そもそもCさんはゲーマー的な感じでは無く、お洒落を嗜み、
趣味は音楽鑑賞、ショッピングといったごくごく健全な
生活を送っている身だった。ましてや休日に部活の練習をするような
アウトドア派である。ゲームなんぞやってるわけもなく。


それに対して俺は当時オタク真っ盛り。
ネットゲームにどハマりし(ネトゲは小3から始まっていた)、
ライトノベルにハマり、ファッションといえば全身しま○らでキメていた。
まさに対照的。インドアにインドアを重ねた存在。



そんな男がゲームの話を持ち出しても通じるわけがないのである。



ぜろとら「そうか、知らないのか・・・」

Cさん「うん、なに?新しいゲームセンター?」

ぜろとら「いや、1000年前の・・・」

Cさん「はい???」



言えば言うほど説明しにくくなった俺は、



ぜろとら「ジャ、ジャスコの本当の名前だよ
 



Cさん「えー、そうなの!?!?!」



そう、俺は・・・ザナルカンドという街を
大型スーパーのジャスコ(現イオン)とすり替えた。


我ながら苦しい言い訳だとは思ったが、Cさんの
純粋無垢さに救われ、なんとかその場をやり過ごす
ことができた。


そして試合の方はというと、その約束をしてから
ストレートで2点取り、見事俺の勝利となった。


Cさん「負けちゃったぁ、けど楽しかった!じゃあ連れてってね!」

ぜろとら「ああ、よく闘ったよ。(上から目線)
     空いてる日あったらメール送ってくれ、待ってるぜ」


この日の練習は夕方に終わり、現地解散で幕を閉じた。
Iくんと共に帰路につく。


そして帰り道、ふと振り返る。その試合の時は
テンションが上がっていて、勢いで言って気付かなかったが、

ぜろとら「(ん、これって今度こそ・・・デートじゃねーか!!??!)」


そう、この約束には他の人は関与していない。試合が決まった
あの瞬間、憧れのCさんとの初デートが決まったのだった。



ぜろとら「俺、今日Cさんと遊びに行く約束したんだ」

Iくん「へー、どこいくの」

ぜろとら「ジャスコだよ、ゲーセンもあるし」

Iくん「まあ無難だな」

ぜろとら「あそこにプリクラあるよな?」

Iくん「ある」

ぜろとら「俺は一つ目標ができたぜ」

Iくん「なに」

ぜろとら「憧れのティーダになりきって、Cさんとプリクラを撮る!!」


あのティーダジーパンを履いて、Cさんと隣に並ぶ。
それだけを目標にジャスコに行くことにした俺だった。が、




Iくん「その日終わるまで、俺ジーパン預かっとくわ・・・」


ぜろとら「・・・え?」





つづく

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