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まあ座れや、よっこらしょい党

過去話やゲーム話、日記などを書こうかと思います

カテゴリー「日記:中二病の恋心編」の記事一覧

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中二病の恋心 その14

前回からの続き



Cさんと同じラケット購入を決意し、移動して最後に向かったのは
またもやゲームセンター。





なぜまた同じ所に行くのか?また店員に小バカにされに来たのかと
思う人もいるだろう。しかし、ここで思い出してほしい。


デートが決まったあの日のことを。

ぜろとら「俺、今日Cさんと遊びに行く約束したんだ」

Iくん「へー、どこいくの」

ぜろとら「ジャスコだよ、ゲーセンもあるし」

Iくん「まあ無難だな」

ぜろとら「あそこにプリクラあるよな?」

Iくん「ある」

ぜろとら「俺は一つ目標ができたぜ」

Iくん「なに」

ぜろとら「憧れのティーダになりきって、Cさんとプリクラを撮る!!」

そう、ザナルカンドもといジャスコ一番の目標は「プリクラ」である。
(残念ながらティーダジーパンはIくんに没収されてしまったため、
 ティーダ完全体としてプリクラを撮ることはできないが。)




しかしゲーセンに来てみたはいいものの、自分からプリクラを撮ろうと
切り出すことがなかなか出来なかった。


ぜろとら「女子ってプリクラ好きだよな・・・。」


Cさん「やっぱ可愛く撮れると楽しいからねぇ」


ぜろとら「前略の画像とか皆プリクラだもんな。」


Cさん「確かに!ウチはオレンジレンジのジャケット画像だけど笑」


ぜろとら「俺もトレイン=ハートネットだしな(多分通じてない)。」



Cさん「なーんかいい感じのプリがなくてさ~」





ここだ。ここが勝負所と踏んだ俺は次の一言を言い放った。






ぜろとら「だったら、今がチャンスだね。」





Cさん「え?ウチ一人で?いやいやぜろとらを待たせるのは悪いよ~」




伝わると思った。やらかした。




ぜろとら「まあつまり、俺もプリクラにほんの少しだけ興味があるんだよ。」


Cさん「あ、一緒に撮ろうってこと?いいよ!撮ろ!」


ぜろとら「ほんの少しだけどな。」



Cさんから切り出して貰わないとプリクラに入ることすらできないぜろとら少年。
さっきまでCさんと同じラケットをドヤ顔で選んでた男とは別人にも思える。



プリクラ筐体に入る。中は思ったより狭い。



Cさん「設定とかはウチがやるね!」


ぜろとら「おう。」



撮る前の複雑な(そうでもない)設定をCさんに丸投げし、
俺は撮影時の決めポーズの想定をしていた。


計4種撮れるタイプのプリクラだったため、4種類に絞ることにした。


(まず1枚目は前略にも書いた双剣の鬼人斬りのポーズ。

 
 
 2枚目はFF10のアーロンの構え。



 3枚目はテイルズオブジアビスのルークの秘奥義の構え。




 そして4枚目はもちろんティーダのパッケージポーズだ。)

 


書いてて4にたくなってきた。




1枚目の撮影が始まるやいなや、俺は両手を上にあげてクロスさせた。
しかしその時、


Cさん「ぜろとらピースして!」


ぜろとら「え?」


咄嗟に手を前に持ってきてピースした。そう、プリクラとは本来こういうものである。
ゲームの決めポーズを撮りたいならそれこそ携帯の写真機能でいい。
俺のなりきりプリクラを一緒に撮る作戦は早くも幕を閉じた。


まあ仕方ない・・・と思いつつ2枚目、3枚目もCさんに指定されたポーズを取ったが、









最後の4枚目だけは少し微笑んだ顔でティーダのパッケージポーズを決めた。





続く

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中二病の恋心 その13

前回からの続き



ヴィレッジヴァンガードもどきを出た俺とCさんは、
ジャスコ内改めザナルカンド内のマクドナルドで昼食を取ることにした。


 


ここで語ることといえば、Cさんはマックシェイクやフィレオフィッシュ等を
頼んでいた中、俺はハッピーセットを注文して本気で恥ずかしがられたこと位だ。

「だってハンバーガーポテトジュース+おもちゃ1個だぞ。お得じゃん。」
当時は本気でそう思っていた。ちなみにこの「マックといえばハッピーセット」の
俺の中だけでの黄金パターンは19歳ぐらいまで続いた。


軽く昼食を済ませ次に向かったのはスポーツ用品店。



これまたジャスコ内ならよくあるんじゃないだろうか。
運動部ならお世話になる事間違いなしである。


Cさん「こっちにバドのラケットあるよ!」

勿論俺達が覗いたのはバドミントンのラケットのコーナー。



ぜろとら「やっぱ部長とか副部長が使ってるラケットは使いたくねーな・・・」


Cさん「どゆこと?笑」


ぜろとら「なんか・・・こういうのダブるの嫌じゃないか?」


Cさん「あー、分かるかも!体育館の脇に置いた時とか、同じラケットだと
    分かりづらいもんね!でもグリップ(ラケットの握る部分)の色とか
    変えればいいんじゃない?」


ぜろとら「いや、違うんだ・・・同じラケットにするということは、
     個性・・・つまりアイデンティティ(Identity)が失われるんだよ。」
※Misfortuneの次ぐらいにIdentityという言葉にハマっていた


Cさん「んー、うちはあんまりそういうのは感じないなあ、男子特有のものなの?」


ぜろとら「きっとそうだよ。」※違います。


そもそもなぜラケットコーナーに来たかというと、当時俺が1年生時から
ずっと愛用していたラケットのフレームにヒビが入ってきていていたので
買い替えようと思っていたからである。

個性うんぬん抜かしているが、そもそも俺の世代のバドミントン部は同世代だけで
男子10人女子はなんと40人という破格の入部数を誇っていたため、
中学生レベルが買う価格帯のラケットで被らないようにするなんてほぼ不可能。


ぜろとら「おっ、これIくんが使ってたラケットだ」


Cさん「Iくんなら仲いいしいいんじゃない?」


ぜろとら「Iくんは正直一番ダブりたくないな。」


Cさん「えー?・・・あ、うちが使ってるラケットだ」

 



ぜろとら「これは?」



Cさん「チタン3っていうやつ、初心者向けって書いてあったからこれにしたんだー
    男子ならもうちょっと重いやつのほうがいいかもね!」





・・・







ぜろとら「これにするよ。」



Cさん「え!?でもうちが使っちゃってるよ?」


ぜろとら「まあ男女ダブりなら問題ないだろうさ。
     それにグリップの色を変えればいいんじゃないか?」


Cさん「う、うん・・・?でもまあ使いやすいからおすすめだよ!」



ぜろとら「色は青とピンクか・・・」


Cさん「うちはピンクだけどやっぱ男子は青かな?」



ぜろとら「青は後々買う奴が居そうだからピンクにしよう。」


Cさん「え・・・うん!」











ラケットを通じて俺とCさんの心の距離が…より近付いた気がした。



続く

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中二病の恋心 その12

前回からの続き



リラックマクッションを手に入れた俺達が次に向かったのは、
そう。中学生ご用達。






ヴィレッジヴァンガードもどき。

 こんな感じ



よくジャ○コや大型スーパーデパートに1つはあるであろう、
ちょっとおしゃれな小物雑貨店的なところだ。
高そうなグリップ付きのボールペンシャープペン、
ちょっとしたリュックや小物入れなどが置いてある場所である。



当時ぜろとら少年は流行に疎く、こんなお店には入ったことがなかった。
いや、ネットゲームのアイテムの流行には強かった。しかしここは現実世界。
そんな知識はクソの役にも立たないのである。しかもCさんがいる手前、
「初めて来た」などと恥ずかしいことは言えなかった。


初めての入店で困っていると、Cさんが切り出した。



Cさん「ぜろとらって缶ペン買わないの?」

ぜろとら「え・・・?」



一応説明すると、「缶ペン」とはその名の通り缶ペンケースのことだ。
俺が中学生時代にめちゃくちゃ流行ったお洒落アイテムの1つ。
安価で買える上に見栄えもいいというのがポイントだったのだろう。
 ←こんなん



ちなみにぜろとら少年が使っていたペンケースはこれだった。


まあぶっちゃけこれ読んでる男共はこれ使ってる奴いたろ?
プーマがアディダスかナイキになってるかの違いぐらいだろ?
寧ろ鉛筆削り付きの長方形の筆入れ使ってなかっただけ褒めてほしいわ。



ぜろとら「缶ペンって女子が皆使ってるよな、個性がない・・・」
※↑今思えばPUMA筆入れもそんなに個性ないと思う

Cさん「えー、そんなことないよ?最近は男子でも使ってる人結構いるし。」

ぜろとら「そうなのか?そしたら尚更俺の個性が出なくない?」
※↑なぜか自分の個性に執着する

Cさん「無地だと個性ないけど、これ使えば個性出るんだよ!」


そう言ってCさんが店の棚から持ってきてくれたのは、
アルファベットのデコレーションシールだった。


こんな感じ↑これが1文字ずつ個別で売ってる 


ぜろとら「これは?」

Cさん「これを使って自分の好きな物とかを貼るの!
    例えばぜろとらだったらバンドのABCが好きでしょ?
    そういうのを外側か内側に貼って自分だけの缶ペンを
    作るんだよ!」

ぜろとら「なるほど・・・」


盲点だった・・・確かに今のPUMA筆入れでは出来ない技だ。


それを聞いた俺は即座に缶ペンケースとデコレーションシールを購入した。

買った文字はもちろんABC。




ではなく。












自分のフルネーム分のアルファベットと、


Cさんのフルネーム分のアルファベットだった・・・。





久しぶりに書くとやばいね



続く

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中二病の恋心 その11

前回からの続き





市民コートでの練習が終わり、Cさんからメールがきた。
天気も良いみたいなので、次の週にザナルカンド(ジャスコ)
でのデート(?)が決まった。


結局ティーダジーパンをIくんに没収された(丸め込まれた)俺は、
仕方なく普通のしまむらファッションでジャスコに向かう。
だが、心はティーダになりきっており、会う相手をユウナに
重ねるのは変わっていなかった。


Cさん「ごめーん待ったー?」

ぜろとら「ああ。雲を見てたから大丈夫。」


現地の入口で普通にCさんと合流する。
Cさんはカジュアルな感じのファッションだった。

Cさん「最初どこいく?」

最初が肝心。まずはお互いのテンションを上げなければと思った俺は、

ぜろとら「ゲーセンから行かないか」

と無難なところをチョイスした。






スーパーの一角のゲームセンター(というよりゲームコーナー)のため、
アーケードゲームは置いていない。基本的にはクレーンゲームがメイン。
マリオカートくらいはあったような気はする。


ゲーセンに入ると、目玉商品を発見した。
当時中高生の間で流行った(今も?)あのキャラクター。そう。




こいつだ。リラックマである。

Cさん「えーかわいいー!!クッションだって!」


女性ウケは勿論よく、男性にも親しまれているキャラクター。
俺はすかさず、

ぜろとら「折角だしこれ、取ってやるよ」

Cさん「クレーンゲームうち苦手なんだよねー、得意なの?」

ぜろとら「まぁ任せとけって」


ぶっちゃけクレーンゲームは全く自信が無かった。
当然だ。俺はゲーマーであってもクレーンゲーマーではない。
休日はネットゲームで家に篭もっていたのだから、ゲーセン自体
滅多に行くことはなかった。

ましてやクッションなんて大きい商品。取れる気がしなかった。


ぜろとら「(ユウナの笑顔を見るためだ・・・!)」


まずは100円をクレジット。1発目はカスりもしなかったのは覚えている。
2発、3発と続けてみるが持ち上げて落とすの繰り返し。
横から舐め回すようなアングルでクレーンと睨めっこするも、
全く意味をなさず。クレーンの世界はこんなに厳しいものなのか・・・?



結局、意気込みだけでは世の中どうにもならず、
中学生にしては貴重な1000円程をクレーンに吸い込まれた。


ぜろとら「クソッ・・・このままじゃ・・・」

Cさん「んー、ちょっと1回やらせて?」

ここで1度Cさんにバトンタッチ。


ゲーセンには行かなさそうなCさんだ。
スティック捌きもおぼつかない。当然取れるわけが・・・




ボトッ




Cさん「あ!!」


ぜろとら「・・・ヴぇ?」




店員「わ~おめでとうございます~!
   お兄さん全然ダメだったのに!お姉さん凄いですね!!」


・・・



漫画みたいな展開で・・・



俺滅茶苦茶かっこ悪いやんけ・・・




Cさん「ぜろとらの方がお金使ったんだから持って帰りなよ!」

ぜろとら「え・・・」


Cさん「あんなに使ったんだから実は欲しかったんでしょ?ほら!」

ぜろとら「・・スンマセン・・・」






俺は初めてのデート(?)で、リラックマクッションを
女の子にプレゼントされた・・・




つづく

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中二病の恋心 その10

前回からの続き




Cさんをザナルカンドに連れて行くと言った俺は、返された
言葉に驚愕した。



Cさん「ザナルカンド?なにそれ」


まあ、当然こうなるわけだ。女子中学生がザナルカンドという
街を知っているかと言われたら、ほぼほぼNOだろう。


そもそもCさんはゲーマー的な感じでは無く、お洒落を嗜み、
趣味は音楽鑑賞、ショッピングといったごくごく健全な
生活を送っている身だった。ましてや休日に部活の練習をするような
アウトドア派である。ゲームなんぞやってるわけもなく。


それに対して俺は当時オタク真っ盛り。
ネットゲームにどハマりし(ネトゲは小3から始まっていた)、
ライトノベルにハマり、ファッションといえば全身しま○らでキメていた。
まさに対照的。インドアにインドアを重ねた存在。



そんな男がゲームの話を持ち出しても通じるわけがないのである。



ぜろとら「そうか、知らないのか・・・」

Cさん「うん、なに?新しいゲームセンター?」

ぜろとら「いや、1000年前の・・・」

Cさん「はい???」



言えば言うほど説明しにくくなった俺は、



ぜろとら「ジャ、ジャスコの本当の名前だよ
 



Cさん「えー、そうなの!?!?!」



そう、俺は・・・ザナルカンドという街を
大型スーパーのジャスコ(現イオン)とすり替えた。


我ながら苦しい言い訳だとは思ったが、Cさんの
純粋無垢さに救われ、なんとかその場をやり過ごす
ことができた。


そして試合の方はというと、その約束をしてから
ストレートで2点取り、見事俺の勝利となった。


Cさん「負けちゃったぁ、けど楽しかった!じゃあ連れてってね!」

ぜろとら「ああ、よく闘ったよ。(上から目線)
     空いてる日あったらメール送ってくれ、待ってるぜ」


この日の練習は夕方に終わり、現地解散で幕を閉じた。
Iくんと共に帰路につく。


そして帰り道、ふと振り返る。その試合の時は
テンションが上がっていて、勢いで言って気付かなかったが、

ぜろとら「(ん、これって今度こそ・・・デートじゃねーか!!??!)」


そう、この約束には他の人は関与していない。試合が決まった
あの瞬間、憧れのCさんとの初デートが決まったのだった。



ぜろとら「俺、今日Cさんと遊びに行く約束したんだ」

Iくん「へー、どこいくの」

ぜろとら「ジャスコだよ、ゲーセンもあるし」

Iくん「まあ無難だな」

ぜろとら「あそこにプリクラあるよな?」

Iくん「ある」

ぜろとら「俺は一つ目標ができたぜ」

Iくん「なに」

ぜろとら「憧れのティーダになりきって、Cさんとプリクラを撮る!!」


あのティーダジーパンを履いて、Cさんと隣に並ぶ。
それだけを目標にジャスコに行くことにした俺だった。が、




Iくん「その日終わるまで、俺ジーパン預かっとくわ・・・」


ぜろとら「・・・え?」





つづく

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プロフィール

HN:
ぜろとら
性別:
男性
自己紹介:
ブログ更新ちょっと楽しい

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