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まあ座れや、よっこらしょい党

過去話やゲーム話、日記などを書こうかと思います

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中二病の恋心 その7

前回からの続き




Cさんを意識し始めた俺は、まずはCさんの前略を
チェックした。(特定も考えたがメールで教えてもらった)


Cさんも結構な項目を埋めていて、それに加えて「Myリンク」
の中に「日記」があった。いわばブログのようなものである。


当時は確か「デコログ」というものが流行っていて(今もある)、
世の女の子達はそこに日常生活の内容を露にしていたのだ。


 これ


Cさんもそれに該当していた。




まあ、ここまで読んでくれた人は
大体想像はつくだろう。俺はもちろん、









書き始めた初日まで遡り読み尽くした。



まずは相手のことをよく知るべきだ、と考えた俺は
Cさんの日記を隅から隅まで網羅した。
(パソコンにお気に入り登録までして)


読んでいくと前略プロフィールの情報+日記の情報で
Cさんの9割を知れた気がした。



共通の話題があるだけでも大分違うと思い、
好きなアーティストの曲もその日に3曲ぐらい覚えた。


何日か経って、俺はCさんに話しかけた。
(クラス、部活共に一緒)←この辺も当時は運命を感じている


ぜろとら「あー、あのさ。俺も最近オレ○ジレ○ジ聴いてんだよね」

Cさん「えっ!ほんとに!?絶対興味ないと思ってたのに」

ぜろとら「興味なんてふと訪れるモンだよ。ところで、アルバムCD
     持ってないかな?もっと知りたくて(キミのコトを)」

Cさん「あるある!いいよー貸したげる!じゃあ明日持ってくるね!
    その代わり、ぜろとらもなんかCD持ってきてよ!」

ぜろとら「えっ、俺が・・・?何でもいいのか?」

Cさん「うん!」



CDの貸し借りか・・・悪くない。
つまりCさんも俺のコトを知りたかったのか?
それなら話は早い。俺はその日家に帰ると即座にCDを探した。


人生で初めて買ったCDは宇多田ヒカルのULTRA BLUE。
前略にもそう書いていた。これを持っていくか。




いや、どうだろう?男性バンドの方がウケはいいんじゃないか?
それに最近は聴かなくなったし、もっと俺がハマっているものを・・・




そうだ、これだ。




Acid Black Cherry(通称ABC)の「BLACK LIST」。

これはJanne Da Arc(月光花など歌っていた)のボーカルの人の
ソロプロジェクトのロックバンドだ。


こじらせていた俺はV系にもハマり、ABCにどっぷりと
浸かっていた時期だった。とにかく曲がカッコいい。
美しい歌声にCさんも酔いしれることだろう。


俺はこれをCさんと貸し借りすることにした。



翌日、CさんとCDの交換をし合い、Iくんと帰路につく。

ぜろとら「今日、CさんとCDを交換したよ」

Iくん「へー。Cさんは予想つくけどお前何渡したの」

ぜろとら「ABCのアルバムだよ」

Iくん「ABCの・・・Acid Black Cherryだっけ?」

ぜろとら「その通り」

Iくん「俺もお前に借りたことあるけど、あれの歌詞
    大丈夫なの?」

ぜろとら「なにが?」

Iくん「いや・・・だって歌詞に『中に出○て』とか
    『言葉のS○X』とか・・・俺が女だったら
    貸した奴と一生関わらない」



ぜろとら「え・・・」






そう、俺は・・・



純真無垢な俺は歌詞の意味を分かっていなかった・・・





続く

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中二病の恋心 その6

前回からの続き



その日、Cさんからメールが返ってきた。
やはり俺が予想から特定したものは
Cさんのメールアドレスで間違っていなかった。





Cさん「見たよー個性的だね!てか、ぜろとらだよね?
    ウチのメアド知ってたっけ?」






あああああああああああああああああああアアアアアアアア!?






そう、こうなることは小学生でも分かる。
その時の俺は全く解かっていなかったわけだが。


どうしよう、あなたの反応が早く見たかったから
他の人のアド変メールから予想して特定したなどと
言えるはずもない。言ったその日にはときメモでいう
爆弾が学年の女子全員に付くことになる。


俺は無い頭を捻った。そう、こういう時は・・・


ぜろとら「(個性的だねに対して)ありがとう!!メアドはIくんから
     教えてもらったんだ!突然送って、ゴメンね」


と、何とかその場を紳士的にやり過ごすことが出来た。ごめんIくん。
Cさんもそれに納得してくれたようだ。仮にIくんがCさんのメアドを
知らなかったとしたらと思うとゾっとする。


その後Cさんとしばらくメールでの話が続いた。

Cさん「今日の部活、疲れたねemoji

ぜろとら「そうかな?今日は天気も味方してくれて楽だったような」
※バドミントンなので当然室内です。


Cさん「まあ良い天気だったけどemoji新しいメニューに慣れないだけかもemoji

ぜろとら「人間としてこれから成長していきたいねemoji
※誰もそんな話はしていません。


Cさん「そうだねemojiこれから部活終わりにメールしてもイイemoji

ぜろとら「ああ、いいよ。待ってる。」



などと、主に俺が原因でちぐはぐな会話を続けた。


やはり当時から女の子との交流が少なかった俺は、
部活終わりに部内の女の子とメールを交わしているという事に
ご満悦だった。しかも自分から行動を起こした(予想からの特定)
のが実った為、余計に嬉しかったのだろう。


翌日、登校中にIくんにふと問いかけた。


ぜろとら「なあ、Cさんって彼氏いるのかな」

Iくん「んーどうだろう、どうして?」

ぜろとら「いや、もしかしたら・・・

     俺に気があるのかもしれないな、なんてさ」

Iくん「きもwwwwwww」




そう、俺は昨晩のメールのやり取りで・・・




Cさんを意識し始めるようになった。



続く


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中二病の恋心 その5

前回からの続き



MisfortuneとしてCさんに名乗った俺は、部活から帰宅すると
即自分の前略プロフィールをチェックした。


Cさんは結構人気者で、そのCさんからこの
ジーパンが部の皆に拡散される事を恐れたのだ。

初めの方は全く痛々しさは感じていなかったのだが、
Iくんから飛んできた人達からの声で、少しずつ
これはおかしいのかもなと思うようになっていった。



俺は遂にこのプロフィール画像を差し替えた。





この男に。


誰?と思う人も少なくはないだろうから紹介しておこう。
この男は「トレイン=ハートネット」。

ジャンプ漫画「BLACKCAT」の主人公である。


ゲームのドハマり部門はFF10だったのだが、
当時漫画ドハマり部門第一位はBLACKCATだった。

好きなセリフは




「不吉を届けに来たぜ」

「飼い猫でも野良猫でも、猫は”自由"に生きるモンだぜ」





上条当麻の「不幸だ・・・」とかトレインの「不吉」とか
そういうワードに酔いしれていた時期である。

今となっては酔いしれていたことが不幸である。


尚トレインも、後々ティーダ並に影響することとなる。
(影響するキャラクターは20ぐらいいる)


ジーパンよりかはマシなんじゃないかと思い、プロフィールを
トレインに変更した。当たり障りのない感じだ。


今思えばプロフィール画像を設定しなければ良いじゃないかと思うが、
何だろう、自己顕示欲とでも言うべきか。とにかく自分を象徴する
何かが欲しい年齢だった。


で、普通なら後日Cさんの反応を伺うだろう。
だが当時の俺は全く予想外の展開を広げていく。




「アドレス変更のメール」をご存知だろうか。
 

今はLINEが主流になりつつある為知らない人の為に書いておこう。
その名の通り、自分のメールアドレスを変更した際、それを伝える為
電話帳に登録されている人達にメールを一斉送信する。

「2年8組のすずきですー アド変しました!登録よろしく」 
みたいな感じで自己紹介も兼ねて。

大体一斉送信できる数が限られていて、ガラケーだと5件程だったと
記憶している。前にも書いたが我が家は携帯は高校から。yahooメールで
アド変メールを受信していたワケだ。

アド変メールは一斉送信する都合上、受信した側にも残りの送信された
人達のメールアドレスが表示される仕組みだった。


頭が働いたぜろとら少年はそこでいらない博打をかける。


俺はCさんと仲が良い人達のアドレス変更メールを漁った。
そして俺以外に受信した人達のメールアドレスを確認した。

なぜそうしたか。答えは明白。「Cさんの反応をいち早く知るため」である。


だがCさんのメールアドレスを知っていたワケではない。
ならどうするか。そう、「予想からの特定」だ。

中学生の考えるメールアドレスなど大抵、自分の名前+誕生日+好きなアーティスト、
などで構成されているパターンが多かった。俺もそうだったが。


なんとCさんはそれに当てはまったメールアドレスだったのだ。
今考えると俺の行動は反吐が出るほど気持ち悪い。

俺はCさんであろうメールアドレス宛に、






「俺の前略・・・どうかな?」






と送ってしまったのだった。

続く

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中二病の恋心 その4

前回からの続き


Iくんに本名とセットでリンクされた俺は、
メールで異議を申し立てた。


ぜろとら「ほ、本名載せちゃったの!?」

Iくん「うん」

ぜろとら「出来れば本名は省いてもらえると・・・」

Iくん「それリンクしてる意味なくない?」

ぜろとら「あんま同級生に見られたくなくてさ」

Iくん「じゃなんで前略作ったのwwwwwww」




ぐう正論である。





そう、Iくんの言っていることは正しい。100%正しいと思う。


そもそも前略プロフィールの使い方というのは、
友達同士で繋がり、プロフィールでお互いを軽く知り、
更にリンクからその人の友達へ・・・といった、
コミュニケーションツールとして使うのが正しいからだ。


それに中学の友好関係の幅などたかが知れており、
前略を教えあう相手となると大抵同級生や先輩後輩ぐらいだろう。


それを俺はプロフィールを自信満々に埋め尽くし、
ジーパンをわざわざ切り落としたあげく、それを同級生に
見られたくないと言っているんだから不思議なのも当然。


ぜろとら「じゃ分かった、現状維持にしよう」


俺はIくんの説得(?)に折れて、そのまま相互リンクを続けた。



そうするとやはり前略プロフィールの力は偉大で、見る見る内に
部活内や友人間、クラスのあちこちに広まっていった。


が、思っていたほどトップ画像のティーダジーパンはイジられず、
むしろ褒めてくれる人も居て気分が良いパターンの方が多かった。
(どこを褒める要素があるかはさておいて)


ある日の放課後の部活中に、前略プロフィールの話になった。
当時俺はバドミントン部だった。

「そういえばぜろとらの前略面白いよな」

ぜろとら「そんなことないよ(満更でもない)」

「誰が見たって面白いもん、別の友人のはめっちゃ
 つまらんけど、お前のは別格よ」

ぜろとら「お前らが見るから面白いだけだろww」

「いやマジで面白いから!じゃあバド部の女子にも見て
 もらおうぜ!判定してもらおう!」


・・・





おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい


オイ!!!!!!!!



いやいやちょっと待て、それは!




と発言する頃には遅かった。


既に部の友人はある女子に声をかけ、俺の所にやって来させた。


Cさん「なんて調べれば出てくるの?」



この時、Iくんがリンク貼ってくれてるよ!とか
言えば良かった。しかしテンパった俺はそんな事
思いつくはずもなく、







ぜろとら「ミ・・・Misfortuneデス・・・」

Cさん「えー何かの英単語!?帰ったら調べてみるね!」









不運だ・・・



だが



これが・・・俺とCさんの出会いだった。



続く

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中二病の恋心 その3

前回からの続き


前略プロフィールをほぼ完成させた俺は、翌日
友人にプロフィールのURLを教えた。

ぜろとら「URLはこれね(メモ帳を渡す)」

友人(以下Iくん)「おお作ったんだ。本名?」

ぜろとら「いやいやそんな訳ないっしょww」

Iくん 「じゃあニックネームみたいな?」

ぜろとら「そう、俺らしい名前だよ。」

そんなたわいもない話をしながら家に帰ると、
まずはyahooメールを確認する。


なぜyahooメールなのかというと、我が家は携帯は
高校生からというルールがあり、だが部活の連絡等で
メールなどは利用したいということで、パソコンで
yahooメールを利用することにしたからだ。


つまり前略プロフィールのティーダのズボンをアップする時、
親父の携帯で写真を撮り、それを自分のyahooメールに
転送するという回りくどい方法を取っていた。


Iくんからの反応が楽しみだった俺はその日yahooメールを
何回も更新した(更新しないと即受信できない)

で、ようやくメールがきた。その内容は





「かっこいいな」





そう、痛いのは俺だけではなかった。
俺ほどの重病患者ではないが、Misfortuneを理解
してくれる奴もいたのだ。

その頃は全く痛さを感じていなかった為、
褒められるのは当然だと思っていた。

メールの会話が弾むにつれて、Iくんが切り出した。


Iくん「『Myリンク』に載せていい?」


リンクとは説明するまでもないとは思うが、連結、つまり
他のウェブページに移動する機能である。
そこに載せれば俺のページにすぐ飛べるということだ。


ぜろとら「いいよ、Iくんのもこっちで載せるわ」

相互リンクというやつだ。既にその時ネットをかじっていた俺は
すぐにリンクがどういうものか理解した。

Misfortuneとして前略で活動している以上、
学校でバレることもない。Iくんのリンクから飛んだところで
俺のページに誰か特定できる要素も全くないからだ。

ネット上だがどうしても嫌な奴には見られたくないという
想いもあり、本名やあだ名登録は避けたのだった。

だからリンクしても問題ないと思った。






だが翌日、なぜか別の友人から声をかけられた。

Sくん「おーぜろとらー前略見たぞ!なんだよあのズボンwwwwwwwww」

Tさん「最近ついてないの?何かあったら相談してね!」




・・・え?

その日頭が真っ白になった俺は、
帰宅すると即Iくんのページを確認した。


そこにはこう書かれていた。





・Misfortune
ぜろとら(本名)の前略




ウソだろ・・・・・・・



続く

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プロフィール

HN:
ぜろとら
性別:
男性
自己紹介:
ブログ更新ちょっと楽しい

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