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まあ座れや、よっこらしょい党

過去話やゲーム話、日記などを書こうかと思います

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中二病の恋心 その12

前回からの続き



リラックマクッションを手に入れた俺達が次に向かったのは、
そう。中学生ご用達。






ヴィレッジヴァンガードもどき。

 こんな感じ



よくジャ○コや大型スーパーデパートに1つはあるであろう、
ちょっとおしゃれな小物雑貨店的なところだ。
高そうなグリップ付きのボールペンシャープペン、
ちょっとしたリュックや小物入れなどが置いてある場所である。



当時ぜろとら少年は流行に疎く、こんなお店には入ったことがなかった。
いや、ネットゲームのアイテムの流行には強かった。しかしここは現実世界。
そんな知識はクソの役にも立たないのである。しかもCさんがいる手前、
「初めて来た」などと恥ずかしいことは言えなかった。


初めての入店で困っていると、Cさんが切り出した。



Cさん「ぜろとらって缶ペン買わないの?」

ぜろとら「え・・・?」



一応説明すると、「缶ペン」とはその名の通り缶ペンケースのことだ。
俺が中学生時代にめちゃくちゃ流行ったお洒落アイテムの1つ。
安価で買える上に見栄えもいいというのがポイントだったのだろう。
 ←こんなん



ちなみにぜろとら少年が使っていたペンケースはこれだった。


まあぶっちゃけこれ読んでる男共はこれ使ってる奴いたろ?
プーマがアディダスかナイキになってるかの違いぐらいだろ?
寧ろ鉛筆削り付きの長方形の筆入れ使ってなかっただけ褒めてほしいわ。



ぜろとら「缶ペンって女子が皆使ってるよな、個性がない・・・」
※↑今思えばPUMA筆入れもそんなに個性ないと思う

Cさん「えー、そんなことないよ?最近は男子でも使ってる人結構いるし。」

ぜろとら「そうなのか?そしたら尚更俺の個性が出なくない?」
※↑なぜか自分の個性に執着する

Cさん「無地だと個性ないけど、これ使えば個性出るんだよ!」


そう言ってCさんが店の棚から持ってきてくれたのは、
アルファベットのデコレーションシールだった。


こんな感じ↑これが1文字ずつ個別で売ってる 


ぜろとら「これは?」

Cさん「これを使って自分の好きな物とかを貼るの!
    例えばぜろとらだったらバンドのABCが好きでしょ?
    そういうのを外側か内側に貼って自分だけの缶ペンを
    作るんだよ!」

ぜろとら「なるほど・・・」


盲点だった・・・確かに今のPUMA筆入れでは出来ない技だ。


それを聞いた俺は即座に缶ペンケースとデコレーションシールを購入した。

買った文字はもちろんABC。




ではなく。












自分のフルネーム分のアルファベットと、


Cさんのフルネーム分のアルファベットだった・・・。





久しぶりに書くとやばいね



続く

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中二病の恋心 その11

前回からの続き





市民コートでの練習が終わり、Cさんからメールがきた。
天気も良いみたいなので、次の週にザナルカンド(ジャスコ)
でのデート(?)が決まった。


結局ティーダジーパンをIくんに没収された(丸め込まれた)俺は、
仕方なく普通のしまむらファッションでジャスコに向かう。
だが、心はティーダになりきっており、会う相手をユウナに
重ねるのは変わっていなかった。


Cさん「ごめーん待ったー?」

ぜろとら「ああ。雲を見てたから大丈夫。」


現地の入口で普通にCさんと合流する。
Cさんはカジュアルな感じのファッションだった。

Cさん「最初どこいく?」

最初が肝心。まずはお互いのテンションを上げなければと思った俺は、

ぜろとら「ゲーセンから行かないか」

と無難なところをチョイスした。






スーパーの一角のゲームセンター(というよりゲームコーナー)のため、
アーケードゲームは置いていない。基本的にはクレーンゲームがメイン。
マリオカートくらいはあったような気はする。


ゲーセンに入ると、目玉商品を発見した。
当時中高生の間で流行った(今も?)あのキャラクター。そう。




こいつだ。リラックマである。

Cさん「えーかわいいー!!クッションだって!」


女性ウケは勿論よく、男性にも親しまれているキャラクター。
俺はすかさず、

ぜろとら「折角だしこれ、取ってやるよ」

Cさん「クレーンゲームうち苦手なんだよねー、得意なの?」

ぜろとら「まぁ任せとけって」


ぶっちゃけクレーンゲームは全く自信が無かった。
当然だ。俺はゲーマーであってもクレーンゲーマーではない。
休日はネットゲームで家に篭もっていたのだから、ゲーセン自体
滅多に行くことはなかった。

ましてやクッションなんて大きい商品。取れる気がしなかった。


ぜろとら「(ユウナの笑顔を見るためだ・・・!)」


まずは100円をクレジット。1発目はカスりもしなかったのは覚えている。
2発、3発と続けてみるが持ち上げて落とすの繰り返し。
横から舐め回すようなアングルでクレーンと睨めっこするも、
全く意味をなさず。クレーンの世界はこんなに厳しいものなのか・・・?



結局、意気込みだけでは世の中どうにもならず、
中学生にしては貴重な1000円程をクレーンに吸い込まれた。


ぜろとら「クソッ・・・このままじゃ・・・」

Cさん「んー、ちょっと1回やらせて?」

ここで1度Cさんにバトンタッチ。


ゲーセンには行かなさそうなCさんだ。
スティック捌きもおぼつかない。当然取れるわけが・・・




ボトッ




Cさん「あ!!」


ぜろとら「・・・ヴぇ?」




店員「わ~おめでとうございます~!
   お兄さん全然ダメだったのに!お姉さん凄いですね!!」


・・・



漫画みたいな展開で・・・



俺滅茶苦茶かっこ悪いやんけ・・・




Cさん「ぜろとらの方がお金使ったんだから持って帰りなよ!」

ぜろとら「え・・・」


Cさん「あんなに使ったんだから実は欲しかったんでしょ?ほら!」

ぜろとら「・・スンマセン・・・」






俺は初めてのデート(?)で、リラックマクッションを
女の子にプレゼントされた・・・




つづく

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中二病の恋心 その10

前回からの続き




Cさんをザナルカンドに連れて行くと言った俺は、返された
言葉に驚愕した。



Cさん「ザナルカンド?なにそれ」


まあ、当然こうなるわけだ。女子中学生がザナルカンドという
街を知っているかと言われたら、ほぼほぼNOだろう。


そもそもCさんはゲーマー的な感じでは無く、お洒落を嗜み、
趣味は音楽鑑賞、ショッピングといったごくごく健全な
生活を送っている身だった。ましてや休日に部活の練習をするような
アウトドア派である。ゲームなんぞやってるわけもなく。


それに対して俺は当時オタク真っ盛り。
ネットゲームにどハマりし(ネトゲは小3から始まっていた)、
ライトノベルにハマり、ファッションといえば全身しま○らでキメていた。
まさに対照的。インドアにインドアを重ねた存在。



そんな男がゲームの話を持ち出しても通じるわけがないのである。



ぜろとら「そうか、知らないのか・・・」

Cさん「うん、なに?新しいゲームセンター?」

ぜろとら「いや、1000年前の・・・」

Cさん「はい???」



言えば言うほど説明しにくくなった俺は、



ぜろとら「ジャ、ジャスコの本当の名前だよ
 



Cさん「えー、そうなの!?!?!」



そう、俺は・・・ザナルカンドという街を
大型スーパーのジャスコ(現イオン)とすり替えた。


我ながら苦しい言い訳だとは思ったが、Cさんの
純粋無垢さに救われ、なんとかその場をやり過ごす
ことができた。


そして試合の方はというと、その約束をしてから
ストレートで2点取り、見事俺の勝利となった。


Cさん「負けちゃったぁ、けど楽しかった!じゃあ連れてってね!」

ぜろとら「ああ、よく闘ったよ。(上から目線)
     空いてる日あったらメール送ってくれ、待ってるぜ」


この日の練習は夕方に終わり、現地解散で幕を閉じた。
Iくんと共に帰路につく。


そして帰り道、ふと振り返る。その試合の時は
テンションが上がっていて、勢いで言って気付かなかったが、

ぜろとら「(ん、これって今度こそ・・・デートじゃねーか!!??!)」


そう、この約束には他の人は関与していない。試合が決まった
あの瞬間、憧れのCさんとの初デートが決まったのだった。



ぜろとら「俺、今日Cさんと遊びに行く約束したんだ」

Iくん「へー、どこいくの」

ぜろとら「ジャスコだよ、ゲーセンもあるし」

Iくん「まあ無難だな」

ぜろとら「あそこにプリクラあるよな?」

Iくん「ある」

ぜろとら「俺は一つ目標ができたぜ」

Iくん「なに」

ぜろとら「憧れのティーダになりきって、Cさんとプリクラを撮る!!」


あのティーダジーパンを履いて、Cさんと隣に並ぶ。
それだけを目標にジャスコに行くことにした俺だった。が、




Iくん「その日終わるまで、俺ジーパン預かっとくわ・・・」


ぜろとら「・・・え?」





つづく

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中二病の恋心 その9

遅くなってすいません
前回からの続き



中にバドミントンのユニフォームを着つつ、上はパーカー、
下はティーダジーパンというパワーファッションでIくんと対面した。

Iくん「いやいやそれはまずくねwwwwwwwwww」

ぜろとら「なにがよ」

Iくん「いや、え、ちょっと待って頭が追いつかない」

ぜろとら「どうしたんだよ。早く市民コート行こうぜ」

Iくん「待て、3分くれ、俺のスウェット貸してやるから」

ぜろとら「なんでだよ、Cさんにこれ(ティーダジーパン)
     見せる良い機会じゃねーかよ」

Iくん「お前の為だから黙ってスウェット履いてくれ頼むお願い」

ぜろとら「よくわかんねー奴だなぁ・・・」







という当時の俺にとってはありがた迷惑なIくんの説得により
泣く泣くティーダジーパンを置いていくことになった。
(その時はなんで置いていかせたのか本当に理解できなかった)



仮に履いて行ったとしたらこの恋心はここで幕を閉じただろう。
つくづくIくんには感謝しなければならない。




市民コートに着くと、既に女性陣3人は到着していた。


Iくん「遅れてごめん、ちょっと家出る前に色々あって・・・」

ぜろとら「(いや色々ってお前が原因だろ!!)」
※↑コイツが原因です。

Cさん達「ウチらも今着いたとこだしいいよー、早く打とう!」


俺達は女子男子含め2コート借りることにした。
市民コートなので当然普通のお客さんも居るはずなのだが、
朝一で行ったからかほぼ貸し切りのような状態だった。


まずは肩慣らしということで男女別れて軽い試合形式を行う。
Iくんとユニフォーム姿になり打ち合いを始めた。


バドミントンになると痛い俺はどこかへ行く。
純粋にスポーツを楽しむ姿に変わっていく。
(必殺技とかは独自で考え結構言ってた。「燕返し・斬血」とか)
・燕返し・斬血・・・バックハンドを縦に振ること。それだけ。


次はお待ちかね男女混合の打ち合い。すると、


Cさん「ぜろとらこっちで打ち合いお願いー」

ぜろとら「!?!?」


そう、まさか俺とCさんの打ち合いになった。
Iくんは他二人をダブルスで相手に。開幕から最高の展開だ。


ぜろとら「いいぜ、やってやるさ」

Cさんと二人きりのシングルスが始まった。



何度もくどいようで申し訳ないが、当時FF10に染まっていた俺は、
ティーダを自分と重ねていた。
そしてこの頃はCさんをユウナ(メインヒロイン)に重ねるようになっていった。
(だからティーダジーパンを履いてユウナに会いたかった)

 ←ユウナ改めCさん。


バドミントンの打ち合いの方はと言うと、残念ながら男女の力量の差は
存在し、普通に試合をしたら俺が圧倒するという展開になる。
なので俺は「スマッシュ縛り」を設けて試合をすることになった。


すると結構均衡したスコアになり(俺が若干弱いというのもあるが)、
どちらが勝つか分からないデュースまで持ち込んだ。


そこで俺は賭けに出た。



ぜろとら「この勝負もし俺が勝ったら・・・」

Cさん「ジュース1本とか?」

ぜろとら「違う、連れていってやるよ!」

Cさん「どこに?」








ぜろとら「ザナルカンドに!」



マジで言ったからね






続く



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中二病の恋心 その8

前回からの続き



とにかくエロいCDをCさんに貸してしまった俺は、
すぐさまメールでCさんに確認した。


ぜろとら「もうCD聴いちゃった・・・?」

Cさん「聴いたよーemoji

ぜろとら「そ、そっか・・・どうだった?」

Cさん「たまにはV系も悪くないなーって思ったemoji


ん?思ったより全然普通な反応だ。
寧ろIくんが気にしすぎなのでは?と思った俺は、


ぜろとら「だよね!いやー、分かってくれると思ってたんだ!
     特に『冬の幻』がオススメでね!『君を忘れない、
     涙なら流さない、僕の心の中に生きてるから』っていう
     歌詞が共感できて(?)すごい好きなんだ。」

これ


Cさん「へえー、ウチは『少女の祈り』が好きだったなーemoji


などと、意外や意外、全然引かれることもなく寧ろ喜んでくれていた。
Iくんに告げられた突然の不安は、杞憂に過ぎなかったのだ。


その後お互いのCDの話で盛り上がり、返し終わった後日、
更なるラッキーイベントが俺を待ち受けていた。
部活中にCさんからある提案を受けた。


Cさん「ねえ、今度の日曜日、予定ある?」




!?



心臓が飛び出そうだった。まさか意中の人から予定を
聞かれることとなろうとは。
まさかデートのお誘い!?こないだCDの貸し借りからの
カラオケ!?ありえる!!ありえるぞ!!!!!!




ぜろとら「ん、予定?・・・無いけど、どうしたんだ?」


Cさん「女バドのAちゃんとKちゃんと一緒に、市民コート借りて
    練習するんだけど・・・良かったら来てくれない?
    男子の練習相手も欲しいっていうか・・・」




なんだバドか・・・



だが、バドでもなんでもいい、Cさんと学校外で遊べる(?)日が
来ようとは。俺はすぐさま、


ぜろとら「ああ、俺なんかでよければいいよ。確かその日晴れだしな」
※当時は何故か天気を異様に気にしていた。


Cさん「ホント!?良かったー」


今にして思えば、Cさんは俺だから誘ったワケではなく、
単に最近メールを交わしていたため誘いやすかっただけだとは思う。
そんな考えが当時の俺にあるはずもなく、俺はCさんにとって
特別な人間なんだと思うようになった。


だが流石にCさんの他に女子が2人来るとなると、俺一人では
荷が重い。ここは俺がCさんの事を想っているのを知っている
Iくんをすかさずメンバーに加え、市民コートに向かうのであった。


そう、今回は普通であればなんの痛さも無く終わるはずなのである。
普通であれば。


俺は市民コートに行く途中にIくんの家に寄り、二人で向かう約束
をしていた。Iくんがドアを開けると、



Iくん「うわwwwwwwwwwwwえ、お前ウソだろwwwwwwwwwww」


ぜろとら「?」




市民コートで練習をするということは、
当然スポーツ用のユニフォームを着る。ここまではいい。


だがユニフォームは半袖短パン。時期は10月頃だったということで、
当然そのまま行くのでは寒い。


中学のジャージを上から着るというのが鉄板だったのだが、
それだとコンビニなどで気軽に買い物できなかった。
(教師がたまに見回りしてる)


ならばどうするか。





そう。










ティーダジーパンの出番である。



続く

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プロフィール

HN:
ぜろとら
性別:
男性
自己紹介:
ブログ更新ちょっと楽しい

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